96年10月SF Book Review


パーカー「プレイメイツ」、ライス「肉体泥棒の罠」、夢枕獏「風太郎の絵」などを読んでました。あとはホラーを少々。



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  • さよならダイノサウルス
    ロバート・J・ソウヤー著 内田昌之訳、早川書房、640円)
  • 変な話。タイムトラベルもの、恐竜の絶滅ものなのだが、ひと昔(ふた昔?)前の、中編SFみたいな味がある。既に読んでくれた人は同意してくれると思うが。
    なお、「科学的整合性が!」とかにうるさい人は読んではいけない。

    うーむ。他に書くことがないなー。
    地質学者と物理学者は、ある意味でともにタイムトラベラーだ、という台詞があるのだが、それが妙に印象に残った。

    古本屋で買えば良いかも?


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  • つぎの岩につづく
    (R・A・ラファティ著 伊藤典夫・浅倉久志訳、早川書房、700円)
  • 「SF界のホラ吹きオジサン」というのが定番のレッテルであるラファティの短編集。
    16篇の短編が収録されている。

    教訓や警句の*ない*お話、
    悪夢と笑いの物語。

    嘲笑?冷笑?
    なかなかうまく表現できないが、ラファティの短編はどれもそういう味わいに満ちている。皮肉な結末を迎えるものが多いのだが、そこには別におしつけがましい警句が含まれているわけでもない。

    「笑うしかない」とでも言えば良いのだろうか。
    興味をもった人は、読んで下さい。


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