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★ウェブ教材コンテスト『ThinkQuest』
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 日本には小中高は約4万校ある。そのうちインターネットに接続しているのは約4000。ハードも足らないが、ソフトも足らない、指導できる教師も足らない、それが現状である。
 ウェブ教材コンテスト企画『ThinkQuest』の日本プログラム推進委員会は、この企画を通してウェブ上のソフトが充実することを狙っている。『ThinkQuest』はもともとアメリカの非営利団体ANSが主催するウェブ教材コンテストだ。参加対象者は12〜19才の生徒。コーチの下、生徒たちがネット上でチームを作り、メール他のやりとりのコラボレーションで教材を作っていく。優秀者には$25,000の賞金が出され、ワシントンD.C.へ招待される。昨年度は86ヶ国、15038チームが応募した。制作された教材は実際にカリキュラムで使用されている。日本事務局はそれに日本の中高生が参加することを手助けすると同時に、『ThinkQuest』日本版=『ThinkQuest@Japan』を行いたいと考えている。
 本場の『ThinkQuest』への参加資格は生徒のみだが、『ThinkQuest@Japan』には大学生・社会人の部もある。98年度の申し込み締め切りは8月末。腕にオボエのある方はトライしてみては如何だろうか。エントリーされた作品はウェブ上で公開され、優秀なものであれば多くの学童に使われるはずである。
 『ThinkQuest』の審査基準は、コラボレーションの度合い、他の生徒達が利用できるか、教育的側面はどうか、インターフェースはどうかといったもの。この審査基準がなかなか良く考えられていて、高得点を獲得しようとすると必然的に良いサイトができる仕組みになっている。
 本場の『ThinkQuest』へのエントリーは英語力が必要なこともあり、なかなか難しいようだ。「自ら企画を立てる」必要もあるが、その手のことに全く慣れていない日本の教育現場の事情もある。また、コーチとなる教師の指導力も問題となる。コーチはアドバイスはしても手を出してはならない(本当に生徒が作ったものかどうかは、あとでチェックが行われる)。つまり、知識の押し売りなどではなく、ナビゲーションの能力が必要とされるのである。日本事務局の太田順子氏によると、アメリカでもTTT=Train The Trainer、あるいはTeach the Teacherと呼ばれる教師への再教育が行われているという。やはり教師の問題は、多かれ少なかれどこの国でもあるのだ。
 なかなか壁は厚いのだが、このようなイベントを通して生徒と教師が育っていけば良いと思う。

ThinkQuest日本版ホームページ http://www.thinkquest.gr.jp/

森山 和道/フリーランス・ディレクター
moriyama@moriyama.com/
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