00年10月 diary


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  • 00.10.31 夜になって雨
  • ▼朝まで仕事して、朝起床。東京モーターショーに行く。今年は商用車。ディーゼルなニオイがした。PMゼロとか車椅子乗り降り自由とか、やっぱり環境と人にやさしいがテーマなのは去年と同じ。写真も撮ったんだけど怠いので後回し。でも商用車はやっぱり面白みが足らない。2時間くらいで会場をあとにした。真面目なレポートはascii24の【東京モーターショー2000 Vol.1】第34回東京モーターショーが開幕【東京モーターショー2000 Vol.2】運転者の注意力をモニターして事故を防止するシステムが展示【東京モーターショー2000 Vol.3】各社が画像処理による周辺監視システムを展示あたりを推奨しておきます。
    bk1へ行く。やらなくちゃいけないこととギャラ交渉だけやったらさっさと帰るつもりだったのに、夜まで待てと言われてしまう。仕方ないので科学サイトの大工事を行う。変わってないところは変わってないが、変わったところは無茶苦茶変わった、はず。バカでも管理できるサイトを目指し、さらに変えていく予定。こんなふうにしてくれという要望も受付中。できないことが多いと思うけど。
    ▼ギャラ交渉。僕のギャラを上げてやってくれとメールしてくれた方がいるそうだが、どうもありがとうございます。結局、「手を打つ」という感じで妥結。不満は残るが。
    ▼bk1、『八月の博物館』で大失態。
    ▼そういや、『エンダーズ・シャドウ』は出荷完了メールが来ていたのにまだ到着してないぞ。なんで?
    ▼昨日日記で伺った、四つ足とワイヤーで斜面を登るロボットはこれ。東急建設と東工大広瀬研の共同研究。教えてくれた方に感謝感激。ウェブは偉大である。
    ▼別件でも色々教えてもらっている。ネットは偉大だ。
    ▼どこかの新聞で、ロシアで5才の孫を臓器売買業者に売ろうとしていた祖母が逮捕されたというニュースから、『人体部品ビジネス 「臓器」商品化時代の現実』の著者・粟屋剛氏がコメントしていた。何度聞いても衝撃的な話ではある。
    ▼最近の若いのはCDを買わないという。MDを買ってる、という話ではなくてレンタルで済ませる奴が急増中という話。ま、別に最近の話じゃない。ブツとしてのCDやジャケットに興味がなかったら、クルクルと消費される現代の音楽文化のなかでは、そのほうが理に適っている。
    ▼では、本の場合はどうだろうか。大量に出版され消費されるものになったという点では、事情は同じのはず。ではなぜ、本の売り上げは下がり、CDではミリオンが出やすいのか。
    ▼いきなり思いついたのだが、これは「ミーム(情報子)」で考えると理解できるのではないか。つまり、本と音楽の違い、それはミームのコピーされやすさの違いなのではないか。
    ▼なにも内容丸ごとコピーの話をしているのではない。音楽(のミーム)は媒体を選ばない。ラジオ、TV、カラオケ、なんでもオッケーだ。ミームサイズが小さいから、すぐに人の脳内にも入り込み、話題にも上りやすい。こうして音楽のミームは広がっていく。だが本(のミーム)は複製されにくい。媒体は選ぶし、ミームサイズも大きい。これが本のミームの伝搬を妨げているのではないか。
    結構あたってるのじゃないかと思うのだが、誰か真面目に研究対象にしてくれないだろうか。この話は、もう少し妄想してみたい。
    ▼ascii24。研究中の先端ロボットを公開“先端ロボットの世界”。東工大の広瀬・米田研究室主催。
    ▼biztech。デジタルデバイドの現状を「小学校の現場」で知る
    アマゾン・ジャパン、11/1日から営業開始
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,074。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,607。


  • 00.10.30
  • ROBODEX 2000。 11月24日 (金) 〜26日 (日) 、パシフィコ横浜 (横浜国際平和会議場) 。参加ロボット(笑)はこちらを参照
    ▼直接には関係ないけど、ロボット関連の取材が入ってきた(梶田さんとこに行く予定の奴とも別件です)。でも時間がないと結局いままでに見たことある奴になっちゃうのが残念。たまには遠くに行きたい。
    ▼資料を漁っていて思い出したのだが、そういえば、去年も同じ時期にロボット取材が集中していたような気がする。夏の天文と恐竜に対して「冬のロボット」。そしてオールシーズンの遺伝子。
    ▼探していた資料は結局見あたらない。斜面を四つ足とワイヤーで昇るロボットって、どこのメーカーの奴でしたっけ? 誰か教えて。
    ▼3万字の原稿を1万5000字まで圧縮。取りあえずこれで様子を見てもらおう、と思ったら1万字にまで減らせとのこと。
    ▼某企画の目次案も送る。もしこれ通ったら、それはそれで大変だよ。
    ▼調子にのってきたので「日経サイエンス」の原稿も送る。やれば出来るじゃないか、俺。
    大野典宏さんが日記で『きりのなかのはりねずみ』が見あたらないと嘆いておられたので、早速bk1の本を押し売りしよう…と思ったら、既にbk1をご利用下さったとのこと。有り難いことだ。
    インターネット利用者動向情報サービス「Nielsen//NetRatings」 ユニクロのファーストリテイリング、Eコマースでもフリース旋風  〜 利用者数対前週比約3.8倍。ECサイト・ランキングでYahoo!、楽天市場に次ぐ3位に浮上 〜
    ▼フードリンクニュース。繁盛を呼ぶ!お店づくりの心理学
    book.asahi.com/が知らない間にリニューアルしている。
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,078。Vol.68配信。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,593。


  • 00.10.29 雨
  • ▼「ケンカは堂々と売ってこい」と書いたらいきなり逃げ腰だよ。ふざけんじゃない。行き違いがあったと本心から思ってるんだったら頭くらい下げたらどうだ。それもできないんだったら最初から人にケンカ売るんじゃねーよ。すっこんでろ。
    ▼話題の「
    アスキーネットJ」をコンビニで読む。いやいや、有り難いことです。誰だか存じませんが、ありがとうございます>編集者の方。まあ、もともとあの雑誌には大森さんもコラムを書いたりしているわけだし、SF系に偏っていても別にいいのでは。少なくとも僕は全く文句ないです(笑)。
    ▼ふと横を見ると「ポピュラーサイエンス」の創刊号があった。コンビニでも流通させてるのか。たいしたもんだ。値段も500円くらいだし、IT色バリバリだから、ちょっと科学に興味があるIT職の人が仕事帰りにコンビニに立ち寄って…というシチュエーションを考えているのかもしれない。でも表紙はよくないよなー。目立たないよ、あれじゃ。
    ▼「サイアス」が今月で休刊する一方、IT色を打ち出した「ポピュラーサイエンス日本版」が創刊されるのには、やはり時代の流れを感じてしまう。ただ、今後も「ポピュラーサイエンス」がITで行こうとしているのならば、先行きは暗いかも。なぜなら、IT関連の情報は他でも読めるからだ。やはり科学雑誌は、科学雑誌でしか読めない記事を優先させて掲載して欲しいものである。でないと、誰も読者のいない雑誌になってしまう。
    冬樹さんの日記から、引用(10/25)。
    要するに、ネット上のもの売りは、コミュニティー・ビジネスにほかならない。もはやユーザは情報がありすぎて困っているわけだから、インターネット上を走っているいわば“経絡”の部分を狙い、どのツボにどう効果的に鍼を打ち込むかが勝負ということになるだろう。
    僕はこれに完全に同意。でもねー、僕が3年前に書いたことも、今なら理解してもらいやすくなったと思っていたのだが「そんなことやっても意味ない」という奴はオヤジでなくてもいるのですよ。
    瀬名秀明による◆科学雑誌「サイアス」(朝日新聞社)存亡の危機。←の話と、研究者がいかに普通の科学書を読まないか、という話。
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    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,591。


  • 00.10.28
  • ▼やる気なし。マシンのように仕事する。合間に『夜ごとのサーカス』(アンジェラ・カーター、国書刊行会)を読む。なんかよく分からんが面白い。
    ▼例の高瀬さんの企画でいっちゃん凄いのは、白城さんかも、と思ったりした。まさに赤ん坊が生まれようとしている妊婦のもとにも本を届けられるbk1
    ▼いまリンクを張りながら思ったが、こうやってせっせと宣伝している俺のギャラが、正面切っては何も言えないくせに陰でグチと他人の誹謗中傷だけ言ってる奴よりも低いのは、やっぱり納得いきませんな。昨日のギャラ交渉時の倍額のアップを要求します。いきなりそこまで上げるのが無理だというなら、払える方法を考えて下さい。あー、書いてたらムカついてきた。彼をクビにするか、僕をクビにするか、どっちかを選んだ方が良いんじゃないでしょうか。
    ▼なお、ここで言っている誹謗中傷男とは、もう誰もが分かっているので明言すると福井健太のことです。協調力がないのはあんたでしょ? 少なくとも今回はあんたが売ってきたケンカだよなあ。人を誹謗中傷するような奴に協調性を説かれたくないね。そもそも、ほっといても売れるはずのミステリ分野を担当しておきながら、ぜんぜん人に読んでもらえないような編集能力しかないことを露呈した人間が、他人に偉そうなこと言ってんじゃないよ。人が来ないってことは、要するに自己満足だけの文章しか書けないってことでしょうが。反論できるならしてみなさい。
    ▼最近は東京めたりっく通信の回し者をやっているらしいサイトウマサトクさんのサイトで発見。iMap.gr.jp。登録されている12万件のデータから自分史がお手軽に作れるというもの。こりゃ確かに面白い。話は変わるけど、本当に使い勝手が良くて、安定していて、それほど金がかからないなら、マジで考えますよ>東京めたりっく通信。
    ▼最近、僕のサイトは一日あたりのアクセスが7000ヒット以上あるのだが、いったいどういう人が何を見ているのだろうか。謎だ。
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  • 00.10.27
  • ▼エラーは取りあえず、ディスクキャッシュを増やしまくり、仮想メモリをオフにすることで押さえ込みに成功。メールをくれた方々、どうも。
    ▼ふと思い立って
    http://www.moriyama.co.jp/にアクセスしてみる…なんだか楽しげな会社のウェブサイトになっていた。
    ▼メトロポリタンホテルで打ち合わせ。どんな話なんだろうと思っていたら、あらら、という話。
    ▼一瞬書店に出かけたあと、麹町定例会議。
    ▼その後bk1へ。数字を出せない奴に限って数字を軽視するんだよなあ。文句があるなら、やるべきことをやってから言え。ガキじゃないんだからさ。それがフリーってもんでしょうが。
    ▼その後、僕はギャラの交渉。交渉の結果、僕のギャラは文芸サイト担当者中最低、と判明する。安いとは思っていたが、まさかここまで安いとは。
    ▼いちおう上げてもらうことにはなったが、満足な額ではない。どう考えてもそこまで安いのは納得いかないし、そもそも科学書サイト全体のギャラが文芸サイトの1ジャンルの担当者のギャラと同じというのは全く納得いかない。
    ▼その後飲み会に行き、飲み会そのものは楽しかったが、bk1に戻ってアップロード作業を始めると、虚しさだけがひたすらこみ上げてきた。こうして夜中に時間を割いて作業をしている俺のほうがギャラが安いのは、どう考えても納得がいかない。
    ▼というわけで、ギャラを満足な額に上げて頂くまで科学書サイトは最低限の更新しかしない、あるいは手抜きする方法を考えるつもりだ。バカバカしくてやってられない。ていうか、他の連中のギャラが高すぎるのかもしれないが。
    ▼朝になって帰宅。やっぱりむかつく。
    ▼今週末は4万字くらい原稿を書かないといけない。うんざりする。おまけにどう考えてもめんどくさそうな課題図書だよ、あーあ。もうめんどくさくてやってらんねーよ。
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  • 00.10.26
  • ▼タイプ3エラーが頻出、全く仕事にならない。こうやって普通に入力するぶんには問題ないのだが、ネスケやエディターの検索ウインドウを使おうとすると、一発で落ちる。なぜか英語だと問題ないみたい。これって何とかする方法はないんでしょうか。誰か助けてくだされ。当座、しのぐだけの方法でもいいです。マジでこりゃまずいので。
    ▼というわけで、騙し騙し使いながら、『エリ・エリ』の予約を開始したり。なお野田昌宏氏の『図説ロボット』という本も
    予約受付中
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  • 00.10.25
  • ▼Humanoid Forumとかいう集まりがあって、そこでは色々な人が集っているらしいのだが、いったい何をやっているのだろうか。ホンダの例のニュースとか見て、どう思っているのだろうか。企業の金で参加している人は別に良いんだけど、国家の金でやっている人は、発言する義務があると思う。
    ▼夕方から
    bk1へ。ランキングの更新、SFサイトの一部コンテンツ入れ替え、ジャンルトップのデザイン会議など。
    ▼腹減ったよ〜と叫んでいたら菅原さんと保森編集長が居酒屋に連れていってくれました。バクバク食べました。おいしかったです。
    ▼戻ってきて在庫チェック。すると『<骨牌使い>〜』が売り切れていた。というわけでおめでとうございます>高瀬様。お取り寄せになってしまったお客様、申し訳ございません。少々お時間を頂きますが、ご了承下さい。なお追加発注もしたので、また近日中に24h出荷になるはずです。それと、五代ゆうさんのノヴェライズ小説を近日中に予約受付開始します。
    ▼朝になって帰宅。
    ▼今日のこれって本気のページですか?サイト。陸上自衛隊装備品の愛称募集フォーム
    ▼森首相、悪いのは君らだと記者らに八つ当たり。もうだめだ、この人は。まさかここまでとは。日本はどうなってるんだろう。
    ▼そうそう、こないだ言ってた本はこれです。『ラクトバチルス・メデューサ(ハルキ文庫) 』。風野さんが誉めてましたね。
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  • 00.10.24
  • ▼ちょっと昼寝するつもりがグッタリ寝てしまう。なんなんだろう。
    Books Worm to the Net。ここで言ってる書評っていうのはどういうもののことなんだろ。それが問題だ。
    ▼『プロジェクトX』って結構軽薄な演出なんだな。だからウケたのだろうか。山之口洋さんが「人間の感動の構造は単純だ」といってたのを思い出すよ。
    ▼hotwired。携帯電話やPDAがジュエリーに。至極当然の発想では。ハダカになっても身につけるものって、メガネ、指輪、そしてせいぜい腕時計やイヤリングくらい。だからPDAがそういう形のものになるのは必然。あとは埋め込みしかない。
    ▼そのほか、米国ではiモードは流行らない? 「脳ペースメーカー」で鬱病治療
    ▼1000年生きたい、っていうか、皆が1000年生きるようになったら、世の中は根本的に変わると思うんですよ。ていうか、もともとホモ・サピエンスがこうやって文明を築けるようになったのも、寿命が延びたからだろうしね。チンパンジーくらいの寿命しかなかったら学習期間も短いし、その能力を発揮する時間も短いわけだから、そんなに文明は発展してないでしょう。というわけで、寿命というファクターは、文明のありようを根本的に規定していると思うのです。単に一人一人が何をやるかとかそういうレベルではなくて。そういう意味で、いったい何が寿命を延ばしたのか、という問題は、実は結構大きな問題だと思う。
    ▼すんません、笑っちゃいました。ヒトゲノム計画:幼年期の終わり。第38回日本生物物理学会年会のプログラムから。
    ▼そういえばこの日記ではまだ紹介してなかったかも。Zガンダム。その見学記1。世の中には凄い人がいるもんだ、という話ですね。
    ▼biztech。10月20日、スイスHoffmann-La Roche社とアイスランドdeCODE社、精神分裂病遺伝子同定に成功と発表公取委、DSL事業めぐりNTTを独禁法で調査
    ▼ZDNet。車載コンピュータは安全か?
    山本さんの日記を読んで知った「子どもへの方策」。官邸の人は、本気で考えて、こういうものを作っているのだろうか。頭がクラクラする。
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  • 00.10.23 雨
  • ▼朝日新聞、ミレニアム特集 1000年の科学者結果発表。これ見ると、理科の授業で教える人よりも社会科の授業に出てくる人のほうが知名度も人気も高いってことが一目瞭然ですね。
    ▼河出書房から出る『20世紀SF1 1940年代 星ねずみ』。あまりの書影にアップロードをためらってしまった。なんであんな書影にすんのかなあ。
    ▼冬樹さんの日記。完売したら、利益の半分を売り子に支払うというのはどうだろう? いいですよ。ただし、正規のギャラは払わなくてもいいんだったら、ですけど。
    書店の利幅は普通22%とかですから、半分というと売上金の11%。計算を簡単にするために取りあえず1割とすると、今度の『〈骨牌使い(フォーチュン・テラー)〉の鏡』は定価2300円ですから、230円ですね。30冊売っても6900円。そのくらいのギャラでも良ければ。当然、文庫だと格安になります(笑)。「それでもオッケー、売り子をやらせろ!」という方は私までメールを。
    ▼なお『〈骨牌使い(フォーチュン・テラー)〉の鏡』の売れ行きは「好調」です。絶好調と言っていいと思う。僕も何も考えず「よしやろう」と思ったわけではなく、いろんな意味で「ちょうどいいかな…」と思ってたんですが、まさにちょうどよかったらしい、ということが分かりつつあります。問題は、そのカンがいつも当たるわけではないということ。そもそも「カン」なんかに頼っているようではいけないと思う。
    ▼ NIKKEI NET。NTT、次世代ブロードバンド通信の実験に成功
    ▼hotwired。電子出版は学術雑誌をどう変えるか(上)
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,007。Vol.067配信。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,518。


  • 00.10.22
  • ▼いつものように『所さんの目がテン!』を見る。キツツキ凄すぎ。不思議でない生き物などないのだ。
    ▼新宿にてU-ki氏誕生会ならびに退院祝い。
    ▼帰宅して
    bk1のアップロード作業そのほか。久方ぶりにメール交換した中村元氏による『ラッコの道標』自著コメントなど。
    ここを見て近所に本屋がある人はええのう、と思ったりする。ま、使わない人はこれからも使わなくていいんじゃないでしょうか。本屋に行かない人に本屋に行けって言ったって無駄なのと同じなので、そういう人たちに営業するつもりは少なくとも僕にはない。
    ▼以下はbk1の作業用MLに書いたことそのままなのだが、もともとは日記に書くつもりだった話なので、もう一回書く。
    ▼いまのオンライン書店の市場規模は小さい。で、この小さいマーケットのなかで売れる本には、ほぼ明らかな傾向がある(ただし、ほったらかしといても売れるらしいビジネス書やコンピュータ書は別)。
    それは、話題になる本かどうかということ。あたりめーだろバーカ、と思うかもしれないが、これが全てなのだ。もうちょっと詳しく説明しよう。
    ▼まず刊行当初。最初の客が買う。この人たちは基本的に内容おかまいなしで、取りあえず買っていく人たちだ。どんな本でもこういう人は付いている(まれに人がついてない本もあるが、そういう本はまさにクズなので取りあえずほっておく)。ここまでは、どの本でも同じだ(初期部数は全く違うが)。問題はここから、セカンドステージにある。
    それは、読んだ人がその本を(良きにつけ悪しきにつけ)話題にするかどうか、である。これが、その本の生死を決める。たとえばウェブ日記に誰かが何か書く、それが掲示板やMLで話題になる、そんな本は雪だるま式に売れていく。特にネットだとその傾向が顕著に現れる。この場合、「第一読者」が誉めているかどうかはあまり関係ない。問題は、話題になるかどうかである。どの程度、ネットの人たちが話題にするか。これがネットでの売れ線を決める、しかも如実に。要するに、いかに面白くても「読みっぱなし」にされる本は売れないということだ。
    ▼だから今回の例の企画、「<背水の陣>企画 売れ残ったら買い取ります! 」で『骨牌使い<フォーチュン・テラー>の鏡』がどこまで捌けるかは、そこにかかっている。いまは当然のことながら、パラパラと出ていっている。極めて順調だ。正直言って、ここまでは予想どおりで大した驚きはない。問題は、ここからだ。本を買った人たちが実際に本を読み、その本の話を話題にするかどうか? ここが問題なのである。
    ▼まるで他人事みたいに言っているが、ある本を話題にするためにはどうすればいいのか、その方程式はあるのか。僕は一人のプロとして真剣に考えないといけない立場にあるわけで、極めて真面目かつ真剣に、この「実験」を観察している。
    ▼……小説はまあいいのよ、最初からコミュニティがあるんだからさ。科学書の話をするコミュニティなんて黒木掲示板くらいだもんなあ。ぼかあ寂しいよ(本当)。
    ▼そうそう。数日前に書いたbk1のリンクの張り方や検索キーの話だけど、ついうっかり、デフォルトだと<2,3日以内出荷>で検索してしまうことを忘れていた。それを防ぐためには、

     &idx=2

    というのをケツにつけると<お取り寄せ>書籍が検索対象になる。「idx=3」だと全書籍が検索の対象になる。
    なおその他の検索キーも、詳細検索画面の、ソースを見れば、分かる人には分かるようになっている。
    ▼それと、いちおうこういうのを作りかけています。プチbk1。作りかけですが。
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:9,002。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,492。 んー、そろそろ次の人にインタビューしなくちゃいけないんだけど。モチベーションがむちゃくちゃ低くて人を思いつけない。別件でインタビューが増えちゃったせいもあるのだが。誰か提案ないですか? ほんとだったら一時休刊だな、こりゃ。



  • 00.10.21
  • bk1SFサイトで、例の特別企画を開始。「<背水の陣>企画 売れ残ったら買い取ります!」。
    bk1科学サイト予約コーナーでも『スーパーラット』(徳間書店)と『鳥たちの舞うとき』(工作舎)を予約開始。
    鳥たちの舞うとき』は高木氏の最後の著作。まだゲラそのほかをもらってないので、中身の出来は分からないが。
    なお原子力資料情報室のメモリアルページを見ると、高木氏の追悼番組がNHKでオンエアされるそうだ。10月26日(木)午後10:00〜10:45 NHK教育テレビ(ETV2000) 「あきらめから希望へ−市民科学者・高木仁三郎さんが伝えたもの」。
    ユニクロ。ちっこい画像をいっぱい出すと、小さい画像をひとまとめに出すよりも時間がかかることを知らなかったのだろうか。バカだなあ。bk1のサイトデザインした奴と同じレベルだな。最近、基本を知らないバカが名刺にウェブデザイナーとか刷ってて困る。
    ▼hotwired。「人工網膜」移植技術の可能性
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  • 00.10.20 雨
  • ▼いま21日の朝の9時半だが、bk1から帰宅したところなので簡単に。
    大森望さんが(僕なんぞからすると)驚異の超スピードであげて下さった瀬名秀明×大森望対談、アップロード。
    ▼林譲治『侵略者の平和 第2部』(ハルキ文庫)、ビジョルド『バラヤー内乱』(創元SF文庫)の予約を開始。
    ▼そのほか、天文サイト建築サイトなどに例の版元一発検索ボタンをつけたり。
    ▼ヤフーが本格的に本のオンライン販売を開始。しかも俺の領域である専門書まで。bk1ほどではないが、それなり。トーハンの専門書倉庫か?
    ▼定例会議、さぼっちゃってごめんなさい。
    ▼biztech。大分県畜試、体細胞クローン・ウシの子牛誕生
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:8,990。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,483。


  • 00.10.19
  • bk1のマンガサイトから。三田徹・本屋の息子の独り言 第5回「古本と恐竜」。このコラムは本好きにはけっこう受けそうだと思うのだが、どのくらい存在を知られているんだろうか。そこが問題だ。だから早く【コラム一覧】を作ってくれ。ちなみに第一回はここから。サイトーさん、リンクの張り方間違ってるよ。
    ▼いまTBSが深夜に『うらまるカフェ』という『はなまるカフェ』のパロディをやっているが、似たような番組を提案しようとしたことが僕らもあった。僕がまだ、堀尾アナが司会だった(当時)『スタジオパークからこんにちは』のスタッフだった頃の話。タイトルは当然『スタジオパークからこんばんは』。まあバカ話ではあったものの、僕はけっこう本気でいけるんじゃないかと思っていた。実際にそういうのを作っちゃえる民放はいいなあ、とやっぱり思ったりしながら『うらまる』を見ている。
    ▼bk1SF予約コーナーで河出書房から刊行される『20世紀SF短篇全集1』の予約を開始。
    ▼昨日に続いてbk1の機能をもうちょっと紹介する。
    bk1の「書籍詳細画面」はbibidというコードで示される「書誌ID」でコントロールされて吐き出されている。
    たとえば、最近売れている『Eコマースで勝者になる55の鉄則 』の書籍詳細画面へのダイレクトリンクは、

     http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi?bibid=01920757

    こう記述してやる。非常に長たらしいURLだが、まあ仕方ない。
    ▼この方法だとリンクを張るときにはまずbk1で「書誌ID」を調べなくてはならない。これが結構めんどくさい。だが書籍詳細画面へのリンクではなく、単に簡単な書誌情報へ飛ばしてやるだけなら、ISBNを使えばいい。
    たとえばこう書く。

     http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_result_book.cgi?isbn=456961261X

    どこが違うかは見比べてもらいたい。分かる人ならこれだけで分かると思うので、詳しく説明はしない。
    ▼なお、「買い物かご」直行リンクの書き方は以前もこの日記で紹介したことがあるが、

     http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/order/basket.cgi?bibid=01920757

    のように書く。
    これと「買い物かご」のボタン画像を組み合わせれば、お店のできあがりである。というわけで、僕は買い物カゴボタンの画像もフリー素材として解放することを提案したい、のであった。
    ▼毎日インタラクティブ。マイクロマシン開発会社、超小型体内センサー開発へ駅前探検倶楽部 待ち合わせ場所の地図送信サービス開始。使い古された言い方だが、やっぱり、ちょっと前のSFが日常化してきている。
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:8,990。
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  • 00.10.18
  • bk1にて、今日は主として科学技術サイトをいじる。もはや定例作業のランキングとか、池内了コラム白楽ロックビルコラムを更新したりもしたが、特に注目して頂きたいのは科学技術サイトの下のほう。スクロールしてね。こんなんやってみました。つーことで活用して頂きたく。各下位階層でもおいおいやっていく予定。SFサイトでは以前からやっていたことだけど。
    SFサイトもちょっとだけいじりました。でもこの程度の修正は、ほぼ毎日やっていたりする。実際の書店だと棚が乱れないように整える作業に相当するのかな。
    ▼今日いじったような詳細検索へのリンク、つまりcgiへのダイレクトリンクを活用し、自分なりに勝手に編集してしまえば、【プチbk1・独断と偏見のSF&科学書評仕様】ができあがる。これも前々からやろうやろうと思ってはいるのだが、まだ作業に取りかかってない。ネットのみなさんが、そういう形でbk1の機能をいろいろ利用してくれるといいのだが。つまり【bk1カスタム】ですな。単純に特定分野の本を探したり新刊をチェックするだけなら、そういうのを作ってしまったほうが便利だと思う。
    ▼ただいくつかbk1の検索機能についての知識は必要かな。取りあえず検索結果のソートのやりかただけど、
      &st=ds,zc
    というのを検索結果のケツにつけると、1)刊行順、2)在庫順という形で検索結果がソートされる。
    科学ジャンルだけで絞り込みたいときは、同じくケツに
      &gu=01080000
    とつければいい、はず。
    ただしジャンルを絞り込んでしまうと、ひっかかってこない本も出てくるのが難点。
    ▼こうしてうまくいけば、あちこちにbk1の支店ができるわけですな。で、実際にバンバン注文が入ってくるようになったら万々歳だ。
    ▼なおbk1では、キングの『ザ・スタンド』予約に限り、特例として送料無料とすることが決定した。
    ▼hotwired。指から声の伝わる腕時計型携帯電話。こないだデモが行われていた奴だな。試してみたいもんだ。
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:8,970。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,488。 Vol.119配信。


  • 00.10.17
  • bk1もブースを出しているらしいワールドPCは、結局行かないことにしました。
    ▼半蔵門のダイアモンドホテルにて瀬名秀明×大森望対談。『八月の博物館』販促企画。あとはよろしくです>大森様。個人的にはこないだのコラムにあった「最近のSFは汽水域が元気だ」の解説がおもしろかった。川もいろんな川があって別々に海に注いでるとか、海とはいってもプライベートビーチばっかりだとか。対談終了後、新潮社・幻冬舎のホラー・サスペンス大賞受賞作の概要を見せてもらって爆笑。でも結構面白いらしい、といった話を伺いながら大森さんとメシ喰ったあと、帰宅。帰宅途中に『エリ・エリ』のゲラを200ページ分くらい読む。なるほど、確かに小松左京な世界。近日中にbk1で予約開始予定。
    ▼メールを見てびっくり。ホンダ、P3軽量化版を来年から市販開始。しかもなんと1000万円前後の低価格。そろそろとは思っていたけど驚愕。2003年が目標とかいってたけど1年も早いじゃないか。しかも重量は僕の体重よりも軽いらしい。
    ▼それらしきものが日曜オンエアのNスペ<世紀に超えて>に出ていたとの話を聞き、録画していたビデオを慌ててチェック。どうせ大したことないだろと思ってたかをくくっていたのだ。失敗失敗。おお、痩せている〜(しかも腹が(笑))。しかも上体をひねることができる(ありゃ「腰」というより「胸ができた」というべきでしょう)。すげー。HRPが一気にかすんで見える。
    ▼しかしこれ、どうもNHKが第一報だった模様。どうやったんだろう。さすがはNHKというべきか。
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  • 00.10.16
  • ▼なんだ、社長はこんなことまで言ってるのか(「7月11日のスタートから9月末までの売上は2億2000―3000万円、送料が無料だった9月末までは1日平均300万円だったが、有料になって174万円まで激減した云々」)。だったら俺も、もっと色々書いていいんだろうな。例の送料を無料にする方法は推奨はしないが使っても別にいいとか。会社的には、意図しなくても起こることなので、そのコストは折り込みずみということらしい。だから使いたければ使って下さい。ただし、あまりやりすぎるとブラックリストに載る可能性はあるかも。知らんけど。文庫本ばっかりのSF担当者としては、それでバンバンSFを注文してもらえれば文句は別にない。
    ▼amazon.comの日本のサービスがどうなるかは不明だけど、判明している部分もある。大阪屋と提携だとか、版元にいっている注文は各3冊程度らしいとか。うわさだけどね。
    ▼でも社長も、立派なことを星野@文化通信さんに喋るんだったら、もっと社内あるいはTRCで大鉈を振るうべきじゃないでしょうかね。無能そのものとしか思えないデータ部とかデータ部とかデータ部とか。
    ▼夕方というかほとんど夜にbk1へ。今日の更新箇所はジャレド・ダイアモンドのインタビューとか『21世紀に何を食べるか』の自著コメントとか、大森コラムとか(←17日の昼過ぎにはこのURLが生きてくるはず)。
    大森コラムの今度のお相手は三村美衣さん。面白い。アップロードしながら思わず笑ってしまった。そしたら隣席の横山さんに不審がられた。
    なお科学書書評は、2,3日に一度は更新してます。
    ▼週刊ビーケーワン創刊。登録はこちらから。サンプルはどこかにないのか?
    URL戦争でチャンピオンに戦いを挑んだら、ボコボコにされた。ちくしょーと思ったので今度はbolに戦いを挑んでみた。やっぱり負けた。かなしすぎる。仕方ないのでランダムバトルを選んでみた。今度は勝った! うれしい。
    ……アホか、俺は。でもURLを登録してエントリーしておいた。頑張ってくれ、俺のURL。戦績。ついでにインタビューメールポピュラーサイエンスノードも登録しておいた。俺はやっぱり、こういうのが好きなのだ。ちなみにPSN×インタビューメールの対戦は、PSNの勝利に終わった。
    ▼岐阜県でポルターガイスト現象が起きているそうだ。お馴染みのラップ音、カーテンや扉がかってに開く、といった現象。「皿がフリスビーみたいに飛んでくる」という言葉がなんだかリアリティがあっておかしい。と、いったどころではなく、住民の中には避難している人もいるそうだ。
    ▼ジェフリー・ディーヴァー『コフィン・ダンサー』文藝春秋を読了。『ボーン・コレクター』に続く<リンカーン・ライム>シリーズの2巻目。これは確かに面白い。
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:8,972。Vol.66配信。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,457。


  • 00.10.15
  • ▼未来の自分のためにも、万博の話を書いておこう。
    ▼現在行われている形での万博が既に古いという話は至極当然、僕もそう思う。でも万博がなくていいかというと、そうでもない。子どもに夢を見てもらうための万博は必要だと僕は依然考えている。僕自身、Expoに連れていってもらって、非常に楽しかった記憶があるからだ(花博は炎天下をひたすら歩いた記憶しかないが)。いまどきのガキはそんなものを面白がらない、という意見は却下する(笑)。個人的には意外とスレてないんだな、と思うことのほうが多いので。
    ▼万博の問題はいろいろある。ローカルな問題としては「老害」が大きいのだが、(開発がらみの話をおいとくと)根本的な問題の一つは、かつて文字通り「万国」博覧会だったイベントが、いまやすっかり未来博になっているところ。昔の万博は産業博だったのだが、いまやその役割はモーターショーだとかインターなんとかだとかに引き継がれてしまった。この傾向はどうやら1930年代から既に始まっていたのだが、万博は、いまや完全に未来博覧会である。
    ▼でも、「○○みたい」な未来が来ないかな、と子どもたちに夢を見させるのは、オヤジになった大人の役割だと思う。その未来像はかつての技術万歳じゃないかもしれない。かといって何が言いたいんだか結局よく分からない、環境との共生っていうのを全面に打ち出すのもどうかと思ったりする。だがとにかく、新しい未来像は必要だ。たとえ「今のままでいいじゃん」と思っている奴が多くても。なぜなら、ずっと今のままであるなんてことはあり得ないからだ。それこそ夢想だろう。
    ▼hotwired。
    宇宙技術を人類のために国連・世界宇宙週間だったんですね。知らなかった。
    ▼『所さんの目がテン!』は相変わらず分かりやすい。馬の走り方の解説。加速性に優れるが安定性に欠ける回転襲歩という走り方から、安定性が増す交叉襲歩という走り方にスイッチできるから馬は動物界最速なのだとか。 さらに心臓は5キロもあり(人間は250グラム)、ふだんは一分間に30回しか拍動しないが、最大200回/毎分までパワーを出すことができる。さらに騎手の乗り方の解説。プロ騎手が乗ると重心が見事に動かない。そのため馬によけいな負荷がかからない。一方、追い込みをかけるときには、重心を動かす。馬が足を蹴っているときに体重をかけるように重心を上下させるのが騎手の追い込み動作だという解説は、まさに一目瞭然。何度も書いているが、あの番組は実にバランスがいい。
    ▼岡本真さん発行のARGは相変わらず情報満載である。今日配信されてきたもののなから科学に関するものだけ抜いても、平成12年鳥取県西部地震(島根大学調査団)科学技術基本データ集(科学技術庁科学技術政策局調査課)白川英樹さんにノーベル化学賞。The Nobel Prize in Chemistry 20002000年度ノーベル化学賞/導電性ポリマー(本間善夫さん・県立新潟女子短期大学)白川英樹筑波大学名誉教授に2000年度ノーベル化学賞(高分子学会)Professor HIDEKI SHIRAKAWA is to receive the Nobel Prize in chemistry, 2000Press conference at University TsukubaCeleblation at Institute of Materials Science鳥取大地震・史料ネット情報平成13年度科学研究費申請書(北海道大学 情報エレクトロニクス系専攻図書室)、といった分量だ。まだメルマガに登録してない人は、是非登録すべきだと思う。
    ▼岩井俊二『ウォーレスの人魚』は、ちゃんとSFですよ。確かに変な映画の原案だったんだけど、映画とはだいぶ違う。刊行されたときもプロパーSF業界からはほとんど無視されてたけどね。ときどきそんなふうに、ぽっかりと忘れられる作品があるんだよな。なぜか怪奇幻想小説界からもほとんど無視されていたような気がする目取真俊の作品なんかもそうだと思う。
    ▼ダラダラいろいろ書いてしまった。仕事が溜まりまくっている身としては、他の文章を書くべきなのだが。今日は取りあえず2件片づけた。
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  • 00.10.14
  • ▼半蔵門にてブレスト。書店へ寄って買い出し。帰宅。しかし毎日毎日、「○○の未来(正確に言えば、未来をを予測させる現在のブツや概念)」を考えるのも疲れる。
    ▼ノーベル賞の効果はイベントですよ、イベント。一年に一回、「わけわからんことやってる」と思われている人々のなかから数名をピックアップして紹介してくれるわけだから。しかも新聞の一面やTVのトップで。
    ▼仕事の基本は昔から同じ、ほうれんそう。報告連絡相談。初めて聞いたときはつまらん駄洒落だと思ったけど、いま考えると、全てはこれに尽きるような気がする。要するに初めて聞いたときの僕がガキだったのだ。とにかく報告連絡相談をマメにやることが全てにおいて重要。独断や、相手に伝えた「つもり」だとか「はず」は絶対にダメ。でないと齟齬が生じる。
    ▼【
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  • 00.10.13
  • ▼池袋で2005年のイベントについての話をする。僕はずっと2004年だと思ってました(笑)。
    bk1へ。行くとちょうど角川のKさんがいらっしゃったので、いろいろと話をする。
    SFの予約コーナーをいじる。岩井俊二『ウォーレスの人魚』(文庫版)の予約を開始し、瀬名秀明『八月の博物館』の書影を入れた。
    ▼なお、『八月の博物館』の予約者(先着200名限定)には「瀬名秀明さん直筆サイン入り特製カード」が、キング『ザ・スタンド』の予約者(全員)にはマウスパッドが着くことになった。『八月の博物館』のサインカードはbk1だけの特典。
    ▼麹町にて会議。またうたたねってしまう。
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  • 00.10.12
  • ▼昼過ぎに電話で起床。ちょっとゴソゴソしたあと、bk1へ。
    ▼今日のメインの仕事はウェブではなく、間もなく始まる予定の『週刊ビーケーワン(登録はこちらから)』用コンテンツのための対談(?)録音。メールマガジンそのものは来週から配信されてしまうが、こちらはそれなりに人数が集まってから掲載開始するつもり(というのがベターだと、ライターとしては思ってます)。なお『週刊ビーケーワン』は、現在配信されている<bk1エクスプレス>とは別物です。
    今日の無断引用。はい。
    ▼ポピュラーサイエンスの雑誌としては、それこそタイトルそのままの<ポピュラーサイエンス>という雑誌が間もなく創刊されます。ただ、やや編集方針に疑問あり、かも。まあ立ち上がってから半年後くらいにどうなってるかを判断しましょう。
    ▼そのほか、専門的ではあるけれども『化学』とか『パリティ』とかは素人が読んでも楽しい記事が(たまに) 出てる。というか、本当だったらもっと面白く書けるんじゃないのかなと思われるネタが出てる(笑)。特に『化学』。あとは『蛋白質・核酸・酵素』とか『実験医学』とかは、最近の科学書が読める人なら読めます。とっつきにくそうに見えるだけ。方向は違うけど『bit』とか『Computer Today』とかもそうだと思う。
    ▼1kgのダンベルなんか買うんなら、水入れたペットボトルをスーパーの袋にでも入れて、腕をちゃきちゃきやれば効果は変わらないと思う。
    ▼ascii24。インターネット自動車などの研究成果を公開( SFC OPEN RESEARCH FORUM2000 その1)
    ▼hotwired。何にでもコンピューターを組み込もう
    ▼upsidejapan。ECサイトにはオンライントレーニングが不可欠
    2代目AIBO。俺が昔(さる筋から)聞いていた話では「ネコ」だったのだが、「ライオン」ということになったらしい。モノは言いようである。
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  • 00.10.11
  • ▼夕方からbk1へ。行くと物流会議(と宴会)とやらで、ほとんど人がいない。僕はアート・エンタメ担当の横山さん、来年結婚が決まったというガンダムライターの藤津亮太氏(著作は先日の日記など参照)との3人で「アメリカのアニメオタク向けの英語サイトを作ったら海外にバンバン本が売れるのでは」という案や、2004年の未来などを話し合いながら焼き肉バクバク。ちょっと話たりなかった(というより聞き足りなかった)けど、まあ楽しかったのでよし。
    ▼コンテンツではSFサイトの塩澤コラムを更新。前回以上に混迷の度合いを増している(笑)。
    ▼asahi.com。白川英樹氏、ノーベル化学賞受賞。ノーベル賞特別ページ。世の中でも比較的大きなニュースになっている。でもマラソンの高橋尚子(国民栄誉賞だそうな)と遠い親戚だったなんてのは、どうでもいい話でわ。僕も、いちおう関連書を仕入れるようにお願いしたりなど。
    ▼今年のノーベル賞は、化学賞、物理学賞とも、ITに関連があるものが選ばれた、って感じ。やはり時流かな。
    ▼ascii24。ジャック・キルビーがノーベル物理学賞を受賞。「最初の集積回路」の写真がある。
    ▼「本を読みたい人の大半は、その期間以外に読みたがるようです」っていうのは頷けない。もしその話が本当だったら、一つの本の売れ行きは、のんびりした放物線状のカーブを描くはずですね。でもそんな話は聞かないですね、一部のロングセラー以外では。というわけで「大半」じゃなくて「一部」ではないかと思います。それとも、そういう意味ではなくて?
    ▼それと、念のため言っておきますが、bk1で新刊が思ったように入ってこないから言っているわけではありません。そういう了見の狭いことだけ言ってるんだと思ってる人がこの辺にいますけど。まあ、多少はそういう面もあるけど、それだけで言ってるわけじゃないんだけどなあ。所詮ウェブ日記は下らない読まれ方しかされないわけだなと感じる今日この頃。
    ▼そもそも他人様に「分かってもらいたい」などと思うこと自体が甘えなので仕方ないか。人は分かりあえはしないのだよ!(富野言葉…になってますか?>藤津さん)。
    ▼オンライン書店の機能は二つに大別できる。配送システム機能と、注文デスク機能である。このうち前者にしか目が向かないと「そこにある在庫」を客に届けるのがオンライン書店だ、という考えしか出てこない。だが、本質的であり革新的かもしれないのは「注文デスク機能」のほうにある。といった程度の話は永江朗さんも『本とコンピュータ』とかで書いていたと思うのだが、そういったことすら分からない人もいるのだなあ。
    ▼つわりとは何なのか。という話でも書こうかと思ったが、以前も書いたことがあるので省略。
    ▼NTT。三宅島周辺4島の新たな伝送ルートの構築等による 通信サービスの確保等暫定措置について
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:8,905。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,397。 Vol.118配信。


  • 00.10.10
  • ▼池袋で『選択』の阿部編集長と簡単に雑談したあと、中途半端に空いてしまったしまったのでbk1へ。赤坂プリンスにて『銃・病原菌・鉄』のジャレド・ダイアモンドに、ごく簡単なインタビュー。この辺で挙げられていた質問などをしてみた。早めに帰宅。早寝早起き。簡単な人生。
    ノーベル化学賞に白川英樹・筑波大名誉教授。電導性ポリマーを作ったことに対する功績。著書『導電性高分子から何がみえるか』の版元はなんと三田出版会(涙)。
    ▼上原子さんが『博士号とる?とらない?徹底大検証!』のレビューで書いているように、
    「問題の改善を目指すのではなく、問題アリアリの状況をいかに乗り切るかを目指す」
    のも一つの生き方である。本の購入に関しても、オンライン書店のシステムづくりにおいても、そしてもちろん、研究者や会社員、ライターとしても。
    ▼biztech。工学院大や東洋大などが参加するタマTLOが設立電源コンセントでネットをPCにつなぐ日【ミニ解説】書籍販売サイト、新規参入組の攻勢で競争激化
    クリーンライフビジョン21
    ▼なぜ人は100年くらいで死んじゃうのかな。時間が足らないよな。せめて寿命が1000年くらいあればいいのに。
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    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,380。


  • 00.10.09 雨
  • ▼エアチェックしていた『地球白書』を見る。基本的には『地球白書』をベースにした番組。アマゾンの水銀汚染とかトヨタの試みとかドイツのカーシェアリングの話とかエコファンドか。ちなみに「環境先進国ドイツ」という言葉でbk1で検索するとこんな本がひっかかってきます
    bk1環境サイトも何とかしないといけないんだけどなあ。新刊を並べるだけで、ほったらかしに近い。誰か環境サイトの専門エディターになってくれないかなあ。
    有里さんによる「bk1の問題点とか」。結論としては、amazon.comなみのサービスが受けられるかと思って期待していたのに期待はずれだった、とされている。
    ▼12月に進出してくるamazon.com。彼らは向こうのamazon.comをそのまま導入しようとしているそうだ。それが日本で本当に実現できるのかどうか。皆が注視している。
    ▼そうそう。bk1の良いところを、個人的につけくわえておこう。入院している人でも利用できるということだ。bk1のシステムでは配送先を複数設定できるのだが、そのうちの一つとして、入院している病院病室を指定すればオッケー。これはeSbooksには逆立ちしてもできないと思う。セブンイレブンが宅配してくれりゃ別だけどね。
    ▼千代田生命、破綻。負債総額は3兆円弱。保険っていうのは僕に言わせりゃ合法的詐欺みたいなものなので、支払われないと怒ってもなあ、という気もする。
    高木仁三郎氏死去。直腸癌。bk1でも取りあえず科学全般サイトの下に追悼棚を作った。
    ▼そしてノーベル賞である。医学生理学賞はアービド・カールソン、ポール・グリーンガード、エリック・カンデル。なんかジジイばっかりじゃないかと思ったのは僕だけじゃないはず。
    ▼理研らが天体探査衛星「HETE2」を打ち上げ。ガンマ線バーストを観測する。4年前に軌道投入に失敗した衛星の後継機。
    ▼リリースの出し方は検討するって聞いてたことを思い出したぞ、そういや。何も検討してないんじゃないのか?
    理科教育MLで「バナナで釘を打つコツ」というやりとりが交わされている。当初、高橋純さんらの構想にあったのはこういうやりとりであったはずだよなあと思って、なんだか懐かしく、ちょっと嬉しかった。
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  • 00.10.08
  • ▼『本とコンピュータ 14号』をパラパラめくる。結論、やっぱりこの雑誌は合わない。買うほどのことはなかったな。
    ▼『サイアス』11月号をめくる。立花隆氏の連載ページがいろんな意味で「すごい」。あと2回しかない貴重なはずの誌面をまるまる一回分(ていうか次回もだから2回分)使って、朝日新聞社を糾弾、自分の連載を続けさせろと書いている。もちろん『サイアス』は科学の普及において云々、理科離れが云々、という文言もあるのだが、そこはあまり僕の心には響いてこなかった。
    ▼今回、立花氏らは「科学コミュニティ」の人々の署名を集めて社長に送ったという。前にも書いたけど、もう一回言おう。「だからなんなんだ」。定期購読者集めに朝日新聞が協力してくれなかっただなんて、潰れることが決まってから言ったってそりゃ遅いよ。会社員経験のあるジャーナリストなんだから、そのくらいのこと分かるだろうに。
    ▼というかねえ、立花氏は「科学コミュニティ」っていうのが、世の中で「有識者」とか呼ばれてる人たちによって作られていると本気で考えているのだろうか。だとしたら、ちょっとねえ。
    ▼コミュニティっていうのは、そういうもんじゃない。無名の人、一人一人が集まって作られるものだ。科学雑誌の読者も、そういう人たちである。どっかの大学の学長なんか関係ない。「普通の人」こそがコミュニティの真の構成員なのだ。彼はそこを見失ってしまっているのではなかろうか。
    ▼「えらい人」のほうなど向いていても意味がない。本当に物事を動かすのは、無名の人たちの、ほんのちょっとづつ、僅かづつの力なのだ。孫悟空の決め技も自分一人が撃つ「かめはめ波」じゃなくて、みんなの元気をちょっとづつ集めた「元気球」だったでしょ。そっちのほうがずっとパワーがあるのだ。冗談にしか聞こえないかもしれないけど、本気。
    ▼もちろん、「元気球」を取りまとめる人間としての有名人は必要なわけで、立花氏みたいな人は、そういう役回りをすべきだと思うんだけどなあ。
    ▼その手前の中野不二男氏も2ページ以上を使って、いろいろ書いている。「上っ面だけの経済の論理で」サイアスを廃刊にするなと。「上っ面だけの経済の論理」ねえ。売り上げが上がらないことは「上っ面だけの経済の論理」なのだろうか? 雑誌の売り上げが上がらないということは、要するに支持されてない、読者がいないということだと思うのだが。
    ▼なんていうのかなあ…。立花氏は連載の引き受け手がなければインターネットで、と書いているのだが、原稿料さえ安ければ、どこでも引き受けてくれるんじゃないでしょうか。またインターネット云々という話だけど、もし立花氏が本気でインターネットで何かを展開するつもりであれば「コミュニティ」の意味を考え直すべきだろう。そんなもん考えずに「有識者」対象でも立花隆原稿ならやっていけるのだろうが。
    ▼また、氏は『サイアス』誌が中学高校の先生の重要な情報源だというのだが、『ニュートン』すら「読めない」理科教員が多数いるという現実を、どれだけ把握してるんだろうか。はなはだ疑問。支持者の話だけ聞いてても意味ないでしょ。『サイアス』を支持しなかった人たちの意見を聞かないと。
    ▼まあ、二人のジャーナリストの文章を読んで、なんだかなあ、と思ってしまった駆け出しライターでした、まる、ということで。「月刊・立花隆」を出せば何の問題もないと思うな。コマーシャル・ベースでなければ、明日からでもできるわけだし。
    ▼「サイアスを潰すな」というタイトルだったページは「科学メディアと理科教育を考える会」というタイトルになってますね。「日本の理科教育を守る」ことと「サイアス(の連載?)をまもる」こととは全く違うと思うので、まあそのほうがいいのかもしれない。あ、『サイアス』11月号の立花原稿も読めるじゃないか。まあこれだけ有名な人だから、連載はどこかで続くでしょう。
    ▼バイオインフォマティックスのスキルは色々なところで必要とされているのですねえ。お台場にできる奴では何をするんだろう。
    ▼課題図書の『レジナルド・ペリンの転落』(デビッド・ノブズ、マガジンハウス)を読み、『おもいでエマノン』(梶尾真治、徳間デュアル文庫)を読了。『エマノン』は鶴田謙二の表紙絵のせいか、読んでいると鶴田謙二のマンガになって絵が浮かんでくる。
    ▼続けて『ガンダムの現場から』(氷川竜介・藤津亮太 編、キネマ旬報社)と『激白』(金子達仁、ネスコ)を読む。『ガンダムの現場から』は富野由悠季監督のメモやインタビュー、対談などを再構成して再録したもの。一方『激白』は金子達仁による「ナンバー」「サッカーダイジェスト」掲載インタビュー、評論などの再録。
    ▼おそらく双方の著者にとって心外だろうが、この2冊は雰囲気が似ている。読んでると「どうしてここまで(ガンダムなりサッカーなり)一つの世界に酔って文章が書けるのだろうか」という気持ちが沸き上がってくるのだ。
    この話がやっぱり出てきましたか。これは「近畿トライアングル」と呼ばれている奴のことですね。確かに、そのような経験則があるので、西南日本の活発化を示すと考えている研究者もいるようですが、今日明日、といった話ではなくて、50年くらいのスパンの話です。
    ▼なんだか、ぽっかり時間が空いてしまって退屈だ。やらなくちゃいけないことはあるのだが、ギヤレバーがニュートラルのままって感じ。
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  • 00.10.07
  • ▼渋谷へ行く。死ぬほどの人混みでうんざり。ブックファーストも3%のポイントやってるじゃん。池袋でリブロとジュンク堂をまわる。いちおう『本とコンピュータ 14号』は買ったが、特にめぼしい本はなし。帰宅して、安売りされてた弁当で晩飯。
    ▼永江朗氏が「小規模で個性的な書店や出版社がたくさんネットワーク化されたオンライン書店こそ、インターネットらしい書店ではないのか」と書いているのだが、それはbk1の立ち上げ前の会議のときに「<巨大書店>というより<小書店が集まったショッピング・モール>のほうがいいんじゃないの?」といってた話と似ていると思う。
    というわけで、ここまでなら誰でも考え付ける。問題は、どうやれば「たくさんネットワーク化」できるのか、ということにある。それを思いつけないと、商売には結びつかない。
    ▼「どの本屋が早く来るか」という(パソコン雑誌が組みがちな)特集はナンセンスという指摘はまさにそのとおり。ただし<「最速」どのくらいで来るか>の比較はできることを永江さんは忘れてますね。あるいは意図的に無視したのかもしれないけど、そこは案外無視できないポイントなんですよ、と、一言いっておく。ユーザーアンケートの結果を見ても明らかだ。
    ▼もっとも、納期を告知しないこと(そしてなぜその告知ができないのか、いまどういうステイタスなのかを随時ユーザーに告知しないこと)が不親切、というのはまさに、まさにそのとおり。僕が──もう5年以上前になるのかな、初めてamazon.comを使ったときに感動したのもそこだったもんなあ。ほんと、あれは感動したよ。
    ▼いまは感動しててもしょうがないので、取りあえずbk1(に、実は限らない)の<お取り寄せ>をなんとかする方法を考えるしかない。
    ▼方法は簡単に言って二つ。まず一つ目。<お取り寄せ>ステイタスのアイテム数を減らす。要するに24Hと2,3日のアイテムを増やすということだ。これに対する手はもう打たれていると聞くので、ある程度は期待したいところ。
    二つ目は<お取り寄せ>というステイタスを分解すること。<1週間><2週間><3週間>といった形で。これは、現実的には非常に難しい。なぜ難しいのかは出版流通の仕組みによる。個人的というか1ユーザーとして現実的な案としては、それぞれの版元の本ならどの程度のスピードできそうか、ということをユーザーが覚えていくしかないような気がする。もっとも、そんなことまで客に要求するのは酷なので、結局第二案は、ここしばらくは現実的ではないということになるだろうか。ただ、こちらも全く手がないわけではなく、それなりにはbk1のスタッフも考えている。ここで書くとまずいかもしれないので書かないけど。だからいつかは分からないがそのうち、なんとかなるものと僕は期待している。
    ▼第3の案も実はあって、それは僕が前から言ってる奴。ゴールドでもプロでもプラチナでもいいんだけど、高い金を取って、とにかく早く本を届ける。もちろん納期その他もきめ細かいサービスを行う。マスコミの人だったら絶対に使ってくれるよ。完全会員制で、完全なサービスをご提供、という奴。現在の出版流通システムを変えずに、良いサービスを提供しつつ商売としてきっちりやっていくには、それしかないと思う。
    ▼あー、マンガは諦めて下さい。というとサイトーさんに怒られるな。でもどうして、そうやってダメなところだけ取り上げるのかね。
    bk1SFサイトで、スティーブン・キング『ザ・スタンド』の予約を開始。個人メールでリンク依頼したところ快諾してくれた<スティーヴン・キング研究序説>に感謝感激。
    ▼で、↑で仕入れた情報。キングを車ではねた男って死んじゃったんだね。こわ〜。
    ▼なお最近の高瀬彼方さんの掲示板でのやりとりの結果、SFサイトで一つ企画を行うことになりました。いろいろ言われたって、別に僕から提案したわけじゃないんだから知りませんよ(笑)。ていうか、僕のことを個人的に知ってる人は「あ〜あ、あんなこと言っちゃって」と思って見てたんじゃないでしょうかね。僕は言い出しっぺを看過するほどヌルくないのです。自分の発言に責任を持つ高瀬さんは偉い。いろいろ言ってる暇があったら、高瀬彼方さんの本を買うかウェブサイトをバンバン宣伝するべきでしょう。あとbk1の宣伝をして総来客者数を上げておくのも効果的でしょうね。
    ▼なお念のためことわっておきますが、bk1のギャラは固定なので、担当ジャンルの本が売れようが売れまいが、僕のギャラには無関係です。つーか、契約書くらいそろそろ交わしてもらえないのでしょうか。社員の残業手当も出てない会社だから無理かも。まあそういうことです。
    ▼う〜む、文化通信にしか出てないのか? だったら意味ないって。「bk1、12月にJR東日本の「えきねっと」(http://www.eki-net.com/)と業務提携。144駅218の駅CVSで書籍渡し」。平たく言い直すと、渋谷とか池袋の駅内とか駅近くのコンビニで、一部の本(<24H>、<2,3日>のみ。<お取り寄せ>ならびに<予約>ステイタスの書籍は不可)が受け取れるようになるということです。
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:8,875。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,350。


  • 00.10.06
  • ▼某広告代理店の仕事で吉祥寺にて岡田斗司夫氏にインタビュー。終了後、bk1へ。SFサイトをいじる。
    ▼インタビューが終わったときに岡田さんが「西日本で地震ってメールが…」と言っていた件が判明。気象庁M7.3、鳥取県西部地震発生。震度6。幸いにして死者なし。MLなどを通じて伝わってきた関連情報によると鳥取県に被害を及ぼす地震及び地震活動の特徴などでも、今回のような大きな地震を起こす断層は知られていなかったとのこと。
    ▼地震調査研究推進本部。鳥取県西部の地震活動の評価
    米子市西伯町
    ▼親から手紙来る。それを読んで、こないだ『プレジデント』に書かなかったのは失敗だったかなと思った。なんでも、俺の弟の義父(つまり俺の義父でもあるわけだが)が『プレジデント』の愛読者で、たまたま僕がむかし書いた記事(なんてことはない、ごく普通の記事だ)を読んで、それを俺の両親に転送したらしい。まあ、「普通の雑誌」に「普通の記事」を書くことも、親孝行のためには重要だ、ということだろうか。
    ▼「俺みたく無口で口べた」って誰のことですか(笑)? かつべさんの場合は相手に要求するレベルが高すぎるんでしょう(と、いう話は大学のころから言われていたような)。
    ▼なおあの話には「『話題が豊富』とは、どんな話題にでも聞いてあげられるだけのキャパがあるかどうかという意味ではないか」というメールを頂戴しました。僕もそういうことなんだろうなと思います。
    ▼科学書が売れない理由は「科学書の味方」が少ないからなんだろうな。科学書をネタに雑談、なんてことをみんながするようになればいいんだけど。
    ▼zdnet。若田宇宙飛行士の国際宇宙ステーション組立ミッションを中継Anchor Desk:いまだ使えない音声認識
    ▼今の出版界の問題──欲しい人に欲しい本が届かないということ──は、市場在庫ならびにそれを期待するユーザー(客)にある、といったら言いすぎだろうか。だが結局は、そのせいだと思う。要するに、だぶつき市場在庫を抱えるリアル書店がなくなれば、本は(ある意味では)欲しい人に欲しいだけ届けることが可能になるということだ。
    ▼ある書店には平積みにされている本なのに、注文したら「版元品切れ重版未定」で戻ってくる──これは、市場在庫のせいであり、それを望む客のせいだ。もし版元が市場に全ての在庫を放出するのではなく、自分の倉庫にある程度在庫していれば、少なくとも新刊が入手不能という事態はなくなるはずである(小出版の本のほうが取り寄せしやすいことが多いのはそのため)。
    ▼しかしながら客のほとんどは書店で本を選ぼうとするし、「売れなければ返本すればいい」という出版界独特の流通のせいもあり、現在の流通書籍56万件のうち、かなりの書籍が市場(店頭)在庫となっている。
    ▼もう一つのポイントは、本は実商品であると同時に宣伝広告でもあるということ。宣伝広告は撒き散らさないと効果がない。だから版元は市場に本をばらまく。だが刷り部数は限られているし、広告であると同時に商品でもあるので、自ずと撒き散らされる店は限られてくる。広告の受け取り手=客が店頭で本を選ぼうとする限り、この傾向は続く。
    ▼問題は、店頭にあるから「生きている」かというと、そうでもないということだ。このことに版元も客も気が付いていない。いや、気が付いている人も多いが、何もできていない。ここにこそ、出版界の問題がある。
    ▼そんなこと言っても現実問題は変わらないのでどうしようもないのだが。要するに何が言いたいかというと、客は目の前に本がなければ選ばない、買わない、というのは(ある程度は)やめるべきだし、版元も自社在庫をぜんぜん持たないというのはやめるべきだということ。自社在庫に課税されるのは仕方ないでしょう。それに、「広告に踊らされるのは滑稽」とか言いがちな気がする「読書人」が、書店という広告の溢れかえる空間だけに縛られるのもまた滑稽でしょう。
    ▼でもやっぱ売れるのは、バンバン広告された本なんだよな。
    ▼以下、掲示。もちろん転載可。

    
                記
     
    【白楽ロックビル主催の読書感想文コンテスト開催!】
    
     白楽ロックビル著『博士号とる?とらない?徹底大検証!』(羊土社)の
     読書感想文コンテストを実施します。
    
    ■ロックビル大賞■
    
    賞金:5千円相当の図書券を3名様に
    
    応募締切:11月20日〆切(当日消印有効)
    
    応募体裁:
    ・感想文;800字以内
    ・住所,
     氏名(実名で),
     所属(学生であれば学年等も),
     ご連絡先(電話番号および,できればEメールアドレス)
    
    送付先:
    ・Eメールの場合;
      gekkan@yodosha.co.jp
    ・郵送の場合;
      〒101-0046
      東京都千代田区神田多町2-9-2 神城ビル 羊土社編集部 ロックビル大賞係宛
    
    選考方法:
     「ロックビル大賞」選考委員会による選考
    
    結果発表:
    『実験医学』誌2月号誌上および羊土社ホームページ上(http://www.yodosha.co.jp),
    オンラインブックストア・bk1のウェブ上
     (http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_top.cgi?tpl=dir/01/01080000.tpl)で
    受賞者の氏名と感想文を掲載します。
    

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  • 00.10.05
  • bk1が流したリリースって、どこかに掲載された? ていうかbk1上に「ニュースリリース」っていうページはないのか?
    ▼僕のことは「M山」じゃなくていいってば、馬場さん(「禁煙をすると言って、タバコとライターを捨てた3日後には、ポケットに新しいタバコとライターが入っている人」by奥さんの日記)。
    ▼『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』(北尾トロ、風塵社)。これって溝口さんの将来(笑)?
    ▼柔道の話は僕もそう思います>はたひらさん(10/4)。だからbk1ももっと見て下さい、というのはさておき、僕が一番がっくりきたのは、YAWARAちゃんことTAWARAちゃんが、投げたあと、いきなりガッツポーズして、相手に背を向けてぴょんぴょん飛び跳ねたときでした。「柔道家」なんてものはいないんだな、と実感させられたシーンでした。
    ▼「SF Japan」はまだですか、「SF Japan」は…。
    ▼asahi.comネイチャー。ドクタートミーの恐竜日記最終回。福井県立恐竜博物館。すげーイベントだったんですね、ふくい恐竜博は。
    ▼安田ママさんだったら、ネットダイレクトでしょうね。船橋店の売り上げが上がるわけではないけど。
    ▼なお本当の1クリックというのはもっとお手軽なもので、買い物かごやレジ決済をすっとばし、それこそクリック一発で「ご注文承りました」となるものです。まー、日本でこれをやるのはちょっと唐突かなと。買い物かごにいきなり放り込むのもとまどいがあるだろうから。
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  • 00.10.04
  • ▼『iモード事件』の松永真理氏が<アジア最強の女性>に選ばれたそうだ。というニュースが新聞紹介の形で朝の民放で紹介されていた。NHKにチャンネルを合わせると、いきなりスタジオに出演していた。ここらへんが民放とNHKの地力の違い。
    ▼JR西日本のえき〜ぷ、まともに動かないのは僕だけ? 検索すらできないぞ。
    本田仁視氏の著作は、もともと『脳のなかの幽霊』と重なっているのですよ。つーか、『脳のなかの幽霊』っていうのは、トピックス云々という意味では別にオリジナルな本じゃない。知ってる人は知ってる話を寄せ集めただけなんだけど、その寄せ集めがうまかった。科学書だと、「何が」書いてあるかってことだけに目が行きがちだけど、「どのように」書いているかにも着目することも大事だと思う。
    ダサコン愛・藏太氏が「応援したいほ本があったらbk1の書誌情報に直接リンクを張るべきだ」と言ってくれてたが、これは確かにそのとおりだ。別にbk1じゃなくて、esでもbolでも(在庫があるとこならば)どこでもいい。本当にその本を応援したいならば、買い物かごにリンクを張るべきだ。
    ▼検索すれば同じじゃないかと思うだろうか? いやいや、そうではないのである。サイトウマサトクさんは激しくうなづいてくれてたが、リンクを張っておくかどうかで顧客行動は全く変わってくる。もしみんながオンライン書店の買い物かごに直接リンクを張るようになれば、ネットの一人一人の積み重ねで、本そのものの刷り部数まで変えてしまうことができるだろう。念のため言っておくが本気である。本好きなら誰もが名前を知っているような作家でも数千部程度しか刷ってもらえないのが現状である書籍程度のマーケットならば十分可能だ。ハリーポッターみたいにもう何万冊も売れてるような本は別だけど。
    ▼「俺の本棚」って話はねえ…。と、ちょっと昔を思い出すように日記でふってみる。
    ▼bk1。『プラスチックガール』の古屋兎丸氏インタビュー。素材の話から始まってるけど、僕は、素材はあんまり気にならなかったんですけど。ていうか、書評用にまわってきて、何書こうかな〜と悩まなかったら気が付かなかったと思う。引っ越したから連載終了したって話は面白かったけど…。
    面白本舗でナディッフが紹介されている。
    小川一水氏による観光潜水艦「もぐりん」のレポート
    ▼深夜ドラマが知らないうちに「インシデント」って奴に変わってる。製作総指揮スピルバーグ。
    米村でんじろうサイエンスプロダクションのオフィシャルサイト
    ▼NECコンセンサス・サイエンスフロンティア。変化球の謎をスーパーコンピューターで斬る 理化学研究所情報基盤部情報環境室 姫野龍太郎
    ▼hotwired。体内の超小型チップで正確な投薬管理ができる日も近い高木文堂の「新経済@日本」−「アマゾン・コム再考」
    ▼MRI INTERNET CLUB。「超高精細液晶ディスプレイが紙の呪縛を解き払う」/比屋根一雄
    ▼Web現代。「ここまで読める! Web本ナビ2000」電子書籍&書店完全リンク集
    ▼ケータイ Watch。ドコモ、人間の手を受話器にするハンドセットを披露。「CEATEC JAPAN」のレポート。
    ▼zdnet。今年は日本も“eクリスマス”か,Toysrus.comが日本に上陸United,空港で無線ネットアクセス提供
    ▼japan.internet.com。Amazon.com、Barnes & Noble と縄張り争い
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:8,866。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,346。Vol.117配信。


  • 00.10.03
  • ▼順天堂大学の奥村康医学部長が東京国税局の税務調査を受け、昨年までの5年間で合計約2億円の不正経理を指摘されたことが朝日新聞で大きく報道されている。約6000万円を「利得」と判断されたもの。教授は既に修正申告しているとのこと。しかも他にも諸々あるらしい。当人は辞職するらしい。
    ▼研究費のいい加減な経理は「どこにでもあること」としていたことの結果がこれだ、と誰しもが思わざるを得ない話だ。言い逃れはできないだろう。
    bk1から2回荷物が来る。まったくもって無駄。
    ▼荷物を受け取ったあと、bk1の編集会議へ。もう発表しちゃってるので書いてもいいのだろうが、議題は近々配信開始するメルマガの話。
    ▼安藤サイトコーディネータは肺気胸で入院中。
    ▼そうそう。レビュージャパンの人へ。 ま、僕はbk1の社員じゃないし、僕があなたがたに金を払っているわけじゃないから、影で何を言っても別に良いとは思いますけど、群れてるだけじゃないってことを見せてもらえることを期待してますよ。いやほんと。こっちとしては本が売れさえすれば何の文句もない。売れなかったらそれなりに文句を言う。
    ▼bk1ジャーナルは、もはやリンクする気すら失せた。素人のウェブ日記は自分のウェブサイトでやってくれ。
    ▼zdnet。買いモノカレンダー第3回「海外サイトで洋書を購入する」bk1のスタッフは最低限、これくらい読んで欲しい。編集スタッフだけじゃない。とにかく全員だ。
    ▼japan.internet.com。デイリーリサーチ:手に入りにくい書籍はオンラインで。本屋とのすみわけがポイント。ふふん。
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:8,858。ミスで2度も配信したせいか、ガクリと落ちる。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,328。


  • 00.10.02 曇りのち雨
  • ▼起きたら泣いていた。まるで『2001夜物語』みたいだなあという話はさておき、いったいどんな夢を見たんだろ。
    ▼例の保育園児殺人事件の話。前日に奥さん(殺人者)が旦那に「私が人殺しになったらどうする?」と聞いたが、旦那は「一家離散だな」の一言で片づけてしまったことに対し「奥さんは悩みを分け合って欲しかったのだ。男は結論しか言わないことが多い。一緒に悩んであげるということがない」とニュースステーションでどこかのおじさんがコメントしていた。これは確かにそのとおり。いまだに売れている『地図が読めない女 話を聞かない男』という本があるが、要するに、あれの逆をやらないとダメなのだよ。話を聞く男、ですね。だから話がうまくても無駄です>一部の方(笑)。「話題が豊富な男がもてる」なんて俗説に騙されてはダメです。
    ▼リンク自由ということなのでリンク。昨日の粘菌迷路の件はこちらから。でもとにかくnatureの論文と、朝倉書店『自己組織化』第4章「粘菌行動の自己組織化」を読まないとダメみたい。当たり前。
    でもいまあちころのウェブサイトでの話を読んでいてなんか微妙なズレを感じるのは、理研公開のときに、いくつか質問をして「ああそういうことなのか、それは面白いな」と思ったような記憶があるからで、それはいまウェブで話されている内容とはまた微妙に違っていたような気がするからだったり。でも肝心の資料やメモが見つからないので本当のところどうだったか定かでなかったり。早く広い部屋に引っ越したい。誰か部屋貸してくれ。
    ▼ああ、もうやっちゃったんですね。プレジデント「異端の開拓者だった青年は、今、「国家のIT戦略の参謀」となった インターネットを支える「獰猛なる純情」 新世紀の風貌 第14回 慶應義塾大学教授 村井 純」。ぐずぐず返事してたら仕事取られちゃった(笑)。
    ▼バイアグラのニセモノが出回っているそうである。
    bk1の送料体系を、私も理解していなかったことが発覚。様々な出荷ステイタス(24H、2,3日、お取り寄せ、予約)などが混在していても別によくて、とにかく注文時の値段が7000円を超えていれば今後も送料無料なのだが、合計が7000円を超えていても大丈夫なのは<消費税抜き>の値段なのだった。ところが注文直前に出てくる画面での合算は<税込み>表示。よしオッケーと思って注文した僕は数十円不足で、あっさり送料を取られてしまった。ぐぬぬぬ…。自分がスタッフじゃなかったら二度と使わないところだ。結論。つまり、税込みで7350円超えないと、送料無料にならないわけだ。注意して下さい>他の人。
    研究留学ネット 日本の書籍などの入手法。bk1ならびにここをリンクしてくれている。ありがとうございます。「まだ改善すべき点があるように感じましたが」という点に関しては、ぜひ「info@bk1.co.jp」にメールしてやって下さい。どこもそうなんですけど、客の要望が店をよくするのです。
    ▼【ポピュラー・サイエンス・ノード】本日現在購読申込者数:8,878。Vol.64配信。
    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,325。


  • 00.10.01
  • ▼いろいろあったので、日記が数日中断しました。しかし、ダサコンに行ったこと以外は何をやっていたのかあまり思いだせん。永江さんの話が終わった頃に到着してメシ喰っていたのであまり話を聞いてなかったが、内容は青木みやさんのレポートに詳しい。ポイント制はやったもの勝ち、という話が僕的には一番重要なところだと思うが如何。
    ▼hotwired。分散コンピューティングによるタンパク質の謎解きに参加しよう。「Folding@Home」だそうです。一部の人たちと冗談でいってた話が現実になってきたなあ。バンバンやればいいじゃん。
    ▼経口中絶薬、アメリカで認可。
    ▼NTT未来ねっと研究所 メディアネットワーキング研究部。プラスティック・セル・アーキテクチャ(PCA)- 革新的情報処理アーキテクチャ
    ▼「スタンドイン」という職業の人がハリウッドにはいるんだそうである。何をする人かというと、ばみったり照明を調節するときに、スターの代わりに立つ人である。日本ではだいたいADがやらされるのだが、ハリウッドでは、スターそれぞれに、その人専属、プロのスタンドインがいるのだそうである。スタンドインはスター本人に髪の色、瞳の色、顔も似ている。スターの代わりに、時には数時間もかかるライティング調節に立ち会う。でも決して、スクリーンに現れることはない。
    ▼意外と身近(?)な方々の仕事なんですね>粘菌迷路。リンクしていいのかどうか分からなかったので、コピー&ペーストで引用させて頂きます(まずけりゃ言って下さい>該当する方)。「餌の化学物質による濃度勾配の場が張られるなら,最短経路を進むのは自明.「くっついたり,離れたり」という内部での情報のやり取りが肝.」。というわけで、おそらく今回の論文がnatureに掲載された理由は、二股に別れた粘菌集団が合流したとき、あるいは二股に別れるときの情報のやりとりが
    ▼Nスペ『北極圏700キロを歩く』見る。なるほど、仰っていた意味は分かりました>廣瀬さん。
    「子供じゃないんだから」と大場さんも言っていたが、自分がどこからどこまでできて、どこから先はできないのか、自分で分かってない奴が最近(でもないか)多い。できないことは他人に頼めばいいんだけど、それができない奴が多い。しかも、そういうのがなぜダメなのか、ということも分かってない奴が多い。で、追いつめられて他人に迷惑をかけまくって、ようやく気が付く奴が多い。そういう話だったと解釈しました。
    でもやっぱり、彼らの部屋とか、日本での暮らしの様子とかを、デジカメの絵でいいから入れたほうが良かったんじゃないでしょうか。民放ドキュメントの見すぎかもしれないけど、そういうのがないからメリハリがないのでは。インサートされていたインタビューも、できれば彼らの部屋とかで録画して欲しかったです、僕は。まあ分かってますけどー(^_^;)。
    ▼世界規模の体育祭も終わったようなので、少しはTVも面白くなるのだろうか。日本の男子マラソン選手は風にあおられて脱落。上半身の筋力がアフリカ勢に比べてなさすぎ。男子マラソンが全く国内で注目されていなかった理由も分かる。バレーボールのユーゴスラヴィア・チームは誰が見てもわかる凄さ。新体操は日本人は努力しても追いつけない部分で最初から負けているような気が。エンディングは、聖火の前で歌っていた女の子、むちゃくちゃ絵になってたなあ。
    ▼『よみがえるおっぱい』という新刊が出ているのだが、この本、書影がいい。書店店頭、もしくは取り寄せて見てもらいたいのだが、広めの帯に、組み合わされた「手首」の写真がデザインされているのである。腕ではない。手首しかないのだ。思わずはっとする。そして、写されているのは非常にリアルだが義手なのだと気が付くのだ。
    bk1では帯を外して撮影してしまっているのだが、<義肢装具士・中村俊郎の挑戦>というサブタイトルは、この帯がついて初めて生きてくる。というわけで、この本はそういう本なのだな。島根にある小さな山村にある<中村ブレイス>という義肢装具メーカーの社長を主人公に据えた話。まだよく読んでないのだが、パラパラめくったところ、小さな村なのでいろいろあるという話も含めて描かれていて、著者がちゃんと取材しているらしいことが分かる。
    レビュージャパンとかいう怪しい会社とbk1の提携企画『インターネット書評コンテスト』。ノートパソコンや図書券があたるそうだ。
    ▼こんなところに落とすカネがあるなら俺にくれ。要するに、いっぱい書評を集めればいいんでしょ?コンテンツ制作費やプレゼントまであるんだったら、そんなに難しくないと思うな。
    ▼他人の話はともかく、僕の今後の課題は科学書の売り上げを伸ばすことだ。そのためにはまず、最大の潜在顧客であるはずの研究者たちにbk1の存在を知ってもらわなくてはいけない。一番簡単な方法は、学会誌に広告を出しまくったり、学会でチラシを撒くことだ。でも僕にはそれを実行する権限は与えられてないので、違う手法、コストがかからない手法を考えないといけない。ほんと、bk1の名前は呆れるほど知られていない。一番単純かつ効果的な方法は、みんなにリンクを張って頂くことだ。というわけで、よろしくどうぞお願い申し上げます>このサイトの読者の皆様。1サイト1サイトの効果の積み重ねが絶大な量に繋がることは、別にパーコレーション理論を持ち出さなくても、よく分かっているので。bk1だけリンクするのは不公平だと思われるなら、bolやesbooksと併記して下さっても結構です。
    使えるネット書店はどれか-ネット書店の品揃えを見る-改訂版 だそうで。なおこのレポートは、私の日記を経由してbk1内部へ伝わり、TRCとbk1それぞれの社長にまで渡っている。
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    ▼【ネットサイエンス・インタビュー・メール】本日現在購読申込者数:23,304。

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